青森県八戸市の FLAT HACHINOHE で開催された「3x3.EXE PREMIER 2025 Round.3」と、宮城県仙台市で開催された「3x3.EXE PREMIER 2025 Round.6」にて「3x3 審判スキルアップ研修会」が実施されました。研修では試合映像を用いたケーススタディをはじめ、FIBA 3x3 国際ライセンスを取得している JBA公認3x3トップリーグ担当審判員の野﨑梨奈氏と名越龍男氏の講師2名による海外派遣時の経験の共有などが行われました。今後も3x3.EXE PREMIERは日本バスケットボール協会と連携し、向上を目指してまいります。
▷映像: 【試合を裏で支える】3x3 審判スキルアップ研修レポート|「ゲームコントロール」と「チームワーク」
【講師コメント】
■ 名越龍男 (FIBA3x3 レフェリー/JBA公認3x3トップリーグ担当審判員)
Q:3x3の審判を始めたきっかけと、国際ライセンス取得までの流れは?
「初めて3x3の審判を経験したのは、日本選手権(JBA主催)の予選に参加したタイミングでした。それまで5人制の審判はやっていましたが、3x3は初めてだったのでびっくりするくらい何をしたらよいかわからないという状態だったことを覚えています。それから研修会や3x3.EXE PREMIERでも多く担当するようになり、5人制もS級ライセンスを取得したタイミングで、海外の国際ライセンスを取得する機会に参加させていただき、中国で行われたユニバーシアードに参加した際にFIBAから認定をいただきました。」
Q:3x3の審判を担当するうえでの難しさと楽しさは?
「難しいところは5人制とは異なるルールがあることです。チェックボールであったり、シュートが決まった後にボールを扱うまでに時間がかかってしまうとディレイオブザゲーム(遅延行為)で警告を与えないといけない。5人制とは違うルールがあるということを理解しないと審判ができないことがあるので、そこは難しいところだと思います。楽しさや面白みであれば、非常に観客との距離が近い中で選手と一緒に熱狂する空間を作っていけるということや、ダイナミックなプレーと華やかな会場など5人制にはない魅力があるスポーツだなと感じながら審判をしております。」
Q:今回の研修の講師として意識されたことは?
「今回の研修では”ゲームコントロール”をテーマに講習を行いました。海外のどの試合でもゲームコントロールは最優先事項として話がされています。私が海外に派遣されてている経験の中で、ゲームコントロールをはじめとするさまざまな要素を、特に海外ではどういう考え方で試合を進めているかということを皆さん(研修に参加した国内審判員の皆さん)にも共有することができればと、今回講師をさせていただきました。」
Q:研修の中でもチームワークというワードが出ておりました。改めてチームワークとは?
「試合を進めるにあたっては担当する審判だけではなく、テーブルオフィシャルズ(TO)の皆さんをはじめとする、様々な方の協力があって試合が進められていると思っています。審判としては試合を管理してくださっているTOの皆さんにわかりやすい表現をしていくこと。逆に私たち審判が困っている時に、TOの皆さんから正しいことを教えてもらい、お互いに助け合いながら試合を進めていく。試合を始める前には事前に確認事項を共有し、コミュニケーションをとることでチームとして仲間として試合が進められるように心がけることが大切だと思います。」
Q:これからの目標は? 「全国でも試合の数が増えてきていると思います。3x3をやりたいというプレーヤーも増えてきている中で、私自身が今、国際審判員として海外に派遣されている中にあたっては最上位の大会であるFIBA 3x3 World Tourを経験しながら、次のオリンピックにノミネートされるような活躍をしていきたいと思っています。簡単な道ではないんですが、そこを目標に取り組んでいくこと、取り組みながら国内の皆さんと切磋琢磨しながら、より良いものを作っていけるように、さらに取り組んでいきたいと思っています。」
【講師コメント】
■ 野﨑梨奈 (FIBA3x3 レフェリー/JBA公認3x3トップリーグ担当審判員)
Q:3x3の審判を始めたきっかけと、国際ライセンス取得までの流れは?
「3x3の審判をやり始めたのは2018年に3x3の試合が仙台で開催された時で、3x3を知ったのは、そのさらに前の2014年に仙台で3x3の世界大会が開催された際に、当時大学生だったのですがテーブルオフィシャルで参加したことがきっかけでした。非常に面白いスポーツでもっと見てみたいし、当時はプレーヤーもしていたのでやってみたいとも感じていました。5人制の審判もやっているんですが、審判をやり始めた当初から国際審判員になってみたいという漠然とした夢を持っていました。2023年に3x3.EXE SUPER PREMIERを担当させていただいた時に、初めて3x3の国際審判の方と一緒に審判をする機会がありました。実際にコートに立ったり、国際審判の方の立ち振る舞いを見たときにすごくかっこいいな、自分もああいう風になりたいなと率直に思いました。漠然とした夢が具体的に国際審判員になりたいと思うようになりました。たまたまその年の9月に国内で国際審判員のトライアウトに参加する方を募集する案内がきて、絶対にチャレンジしたいと思って申込をしました。そして翌年の8月に中国でトライアウトを受けた結果、何とかライセンスを取得することができました。」
Q:国際ライセンスを取得して感じたことは?
「国境を超えて3x3が好きな方がいたり、3x3の審判を頑張っている審判仲間がいたり、運営のスタッフさん、TOさんがいたり、その3x3が好きっていう環境に国境を超えて自分も身を置けたということが、率直にすごく嬉しかったですし、すごく感銘を受けました。あとは、技術的な部分や判定基準の部分も、国際大会ならではと言いますか、求められるレベルというのは非常に高いっていうのも肌で感じまして、これから自分自身の審判技術は、より向上していかなければならないなという責任感もありつつも、やっぱり3x3が好きだ、バスケが好きだっていう気持ちは持ち続けたいなと改めて思います。」
Q:今回の研修の講師として意識されたことは?
「オールカンファレンス1日目の実際の映像みながら振り返りを行いました。その中で、例えばファールかどうかとかメカニクスがどうかっていう部分だけではなくて、実際に私自身の海外派遣で感じたことや、今FIBAが取り組んでいる部分を共有させていただきました。研修会に参加してくださった皆さんもすごく受け入れて取り組もうっていう風に聞いてくださったのが私自身も嬉しいですし、すべて完璧にすることは審判も難しいと思うのですが、審判全員が協力してさらに高めていけるといいなと思って今回の研修会はお話をさせていただきました。具体的な内容としては、今シーズン特に取り組んでいるチェックボールのトラベリングの部分や、3x3特有の振る舞いや、ディレイオブザゲームと言われるゲームに対する遅延行為を改めてケースの映像クリップを用いて、私たちはゲームコントロールの観点で共通認識を持てるように振り返りを行いました。研修会を通じてより良い我々のパフォーマンスが出せるといいと思いますし、審判だけが頑張るのではなくて、プレーヤーの皆さんが素晴らしいプレーを発揮できるように、そういったお手伝いではないんですけれども、一緒にゲームを進めていきましょうっていう気持ちで取り組んでいけるといいなと思っています。」




